水産研究成果情報No47

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平成30年9月 -No.47- 釜石湾と大船渡湾における底質の回復状況

ねらい

2011年3月に発生した東日本大震災津波によって、岩手県沿岸の養殖漁場の底質は大きく変化した。釜石湾と大船渡湾では海底に堆積した有機物量を示すCODOH(アルカリ性過マンガン酸カリウム法)が増加傾向で有機物汚濁が見られたことから、経過観察する必要がある。
そこで、釜石湾と大船渡湾の底質調査を継続し、その後の有機物汚濁状況を把握した。

成果の特徴

釜石湾と大船渡湾でCODOHの震災以降の推移を把握した。釜石湾では平成24年から平成26年にかけて減少して平成26年には震災前の水準に戻り、その後は横ばいで安定した。大船渡湾では平成24年から平成25年にかけて減少して平成25年には震災前の水準に戻り、その後は横ばいで安定したが、平成27年から平成28年にかけて若干の減少傾向となった。

成果の活用面

関係する漁協や漁業者等に対して結果を報告し、養殖漁場を持続的に管理していくための基礎データに活用された。
[具体的データ]