ワカメ塩漬け装置の推奨使用条件


1.飽和食塩水の準備【粉砕天日塩を推奨】(アース接続を確認→感電・電食の防止)

(1) 真水または海水を水槽に30cm入れる。【深さ30cm=約1t=約1000L】
(2) 食塩を入れる。【真水(食塩16袋)または海水(食塩15袋)】
(3) 10~20分間攪拌して食塩水濃度を確認する。【飽和濃度約26.3%】

2.海藻の網袋詰め作業と網袋の投入

(1) 湯通し・冷却後の海藻を計量して網袋に詰める。
(2) 網袋の口を結束バンド(使い捨て型1本、再利用型2本)やヒモ等で縛る。
(3) 食塩を水槽に追加投入する。
(4) 網袋に詰めた海藻を水槽に投入する。

3.食塩の追加投入(食塩の追加投入方式(1)~(3)は各自で選択すること)

2008年方式(岩手県での導入率:約80%※【2008年+α方式を含む】)

留意点(1) 海藻の重量を正確に計測すること。
留意点(2) 塩漬前後、塩漬中(30~40経過後)に塩水濃度を必ず確認すること。
留意点(3) 塩漬中の飽和濃度の低下→濃度確認→追加塩投入→飽和状態で塩漬を30分間延長
留意点(4) 浮き玉塩袋投入法(浮き玉+食塩半袋+網目の細かい袋)も飽和濃度の維持に有効

ワカメ(kg) 網袋数(25kg詰め) 網袋数(20kg詰め) 食塩量(袋) 食塩量(kg)
100 4 5 1 25
200 8 10 2 50
300 12 15 3 75
400 16 20 4 100
500 20 25 5 125
コンブ(kg) 網袋数(25kg詰め) 網袋数(20kg詰め) 食塩量(袋) 食塩量(kg)
100 4 5 1.2 30
200 8 10 2.4 60
300 12 15 3.6 90
400 16 20 4.8 120
500 20 25 6.0 150

2008年+α方式(食塩をやや過剰に加え、塩不足による事故を未然に防ぐもの)

ワカメ(kg) 網袋数(25kg詰め) 網袋数(20kg詰め) 食塩量(袋)
300 12 15 3.5~4
400 16 20 4.5~5
500 20 25 5.5~6

2013年方式(岩手県での導入率:約20%)

留意点(5) 海藻に食塩が多く付着するので必ず網目の細かい袋を使用すること。
留意点(6) 食塩使用量は2008年方式と比べて増加する(ワカメで30%、コンブで10%)。
留意点(7) 水槽底に食塩が厚く堆積しやすいので注意。※留意点(1)~(3)も遵守すること。

コンブ(kg) 網袋数(25kg詰め) 網袋数(20kg詰め) 食塩量(袋) 食塩量(kg)
75 3 1 25
100 4 5 1+1/3 33.3
200 8 10 2+2/3 66.7
300 12 15 4 100
400 16 20 5+1/3 133.3
500 20 25 6+2/3 166.7

4.塩漬作業 (網袋別の塩漬時間と攪拌速度の設定)

撹拌速度 塩漬時間
網目の細かい袋(白色)
20~25kg詰め → 30.5~31.5Hz
※漁期後半31.5Hz
  • ワカメ 60~70分間 ※漁期後半70分間
  • 長切りコンブ 60~70分間 ※漁期後半70分間
  • 刻みコンブ 65~75分間 ※漁期後半70~75分間
網目の粗い袋(白色)
20~25kg詰め → 29.5~30.5Hz
※漁期後半30.5Hz
網目の粗い袋(青色)
15~20kg詰め → 28.5~29.5Hz
※漁期後半29.5Hz

※原藻の総重量や大きさで攪拌速度と塩漬時間を加減すること。
※網袋の動きが悪い場合には、攪拌速度を1~2Hz程度早めること。
※網袋の耐久性は異なるので攪拌速度の上限に留意すること。
※飽和食塩水は3~4日間(海藻1トン/日)毎・又は3~4トン塩漬毎に交換する。
※飽和食塩水の使用期間は目安です(異臭や濁りが強くなったら交換すること)。

参考:網袋の種類と仕様(耐久性や価格に差があるので注意)

網目の粗い袋 サイズ(縦×横) 網目サイズ 取っ手
の数
搾りヒモ
の有無
海藻重量(kg)
(株)三亥 84cm×58cm 2mm×1mm 2 20~25
(株)北村漁網店 93cm×65cm 2.5mm×2mm
石村工業(株) 87cm×55cm 3mm×2mm
アサヤ(株) 70cm×40cm 2mm×2mm 1 15~20
網目の細かい袋 サイズ(縦×横) 網目サイズ 取っ手
の数
搾りヒモ
の有無
海藻重量(kg)
アサヤ(株) 90cm×45cm 0.2mm×0.3mm 1 20~25
泰興(株) 3
(株)北村漁網店 1

※水産技術センター H26年報もご覧下さい。

2016年2月 岩手水技資料:岩手県水産技術センター利用加工部(TEL 0193-26-7916)