ミニ知識/クロマグロ

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謎多い高級魚

クロマグロは、太平洋に住む大型の魚ですが非常に大きな回遊性を持っているので、その生活史はなかなか解りません。
十年以上の寿命は持っているらしいのですがはっきりした成長のスピードや寿命なども全くと言っていいほど解りません。
成長したクロマグロは5歳位、体長140センチ、体重60kgになると産卵すると考えられています。産卵する大きさになると南西諸島や台湾付近に移動して産卵します。成長したクロマグロは13歳ぐらいで体長250センチ、体重250kg以上になると言われています。
過去440kgのクロマグロが津軽海峡で漁獲されたこともありました。
日本近海での生活史ですが、当歳魚(その年に生まれた子供)は西日本周辺を回遊して東シナ海で越冬した後、日本海と太平洋に分かれてイカやイワシなどを食べて日本近海を北上します。


三陸沖では50センチぐらいに成長したクロマグロが5月頃から漁獲され始め、メジマグロと呼ばれています。水揚げは12月頃まで続きます。三陸沖を通過して北海道付近で越冬したメジマグロは親潮と黒潮の季節変動に合わせて太平洋を時計回りに回遊しますが一部は2年ほどかけて太平洋を横断し、北米大陸に達するものがいます。
過去の例では北米から再び日本近海に戻ってきたものが漁獲されたこともありますが、北米周辺で回遊生活をしていると思われる魚がどのように生活しているのかは解っていません。
日本近海のクロマグロは値段が高く、特に成長したクロマグロの大トロと呼ばれる脂ののった下腹部は築地の市場で1kg10万円などの値段がついたこともあるくらいなのですが、漁獲量は年変動が大きく、安定した水揚げを確保するにはさらなる広域的な研究が要求されています。