2017年サケ稚魚放流情報No3

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平成29年4月4日

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表面水温は、いずれの湾でもサケの適水温の範囲内にあります。

動物プランクトン沈殿量は前回より減少傾向にあり、平年・前年と比較して少なくなっています。

飼育密度が超過しないよう計画的に放流を進めてください。

1.表面水温(℃)

宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値 (3/6,8) 8.2 8.2 8.3 8.2 8.1
平年* 6.1 6.0 4.8 5.6 6.6
前年同期 8.5 8.5 8.4 8.8 8.8

平年比では1.5~3.5℃程度高め、前年比では1℃程度低め~前年並みで推移しています。
いずれの湾でもサケの適水温(5~13℃)の範囲内にあります。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値 (3/6,8) 0.79 0.13 0.65 0.74 0.21
平年* 0.89 0.59 0.41 0.50 0.82
前年同期 3.20 2.29 0.14 1.71 0.33

平年と比較して概ね同程度~下回る値、前年同期と比較して大きく下回る傾向となっています。

3.今後の水温の見通し

1ヵ月後(5月上旬)の水温を予測したところ、平年並み~高め(9.0~10.1℃)と予測されました(モデル海域:山田湾)。

4.その他

いわて大漁ナビの定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。
*平年は過去12~14年間の同期の平均値
**先端技術展開事業「天然資源への影響を軽減した持続的な漁業・養殖業生産システムの実用化・実証研究委託事業」による研究成果

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図 5湾における動物プランクトン沈殿量,表面水温の季節変化