2018年度漁況情報No9

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マイワシ(定置網)、ブリ(定置網)の水揚が好調です。
スルメイカ(いか釣)は低調に推移しています。

1.7月下旬水揚状況:県内主要6港(久慈、宮古、山田、大槌、釜石、大船渡)集計値)

(1)マイワシ(定置網)


※ 水揚は大船渡が中心となっています。

(2)ブリ類(定置網)


※ 水揚は大船渡が中心となっています。

(3)スルメイカ(いか釣)


※ 水揚は久慈が中心となっています。

2.その他の情報

平成30年7月30日に、国立研究開発法人水産研究・教育機構より「平成30年度第1回太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。

平成30年8~12月の漁況の見通し
<マサバ・ゴマサバ>
マサバは前年並。
ゴマサバは低調であった前年を上回る海域が多い。
<マイワシ>
前年並~上回る海域が多い。
<カタクチイワシ>
前年並~下回る海域が多い。

今後の見通し(平成30年8月~12月)抜粋

マサバ・ゴマサバ

〇犬吠~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1)来遊量: マサバ1歳魚は前年を下回る。2歳魚は前年を上回る。3歳魚は前年を下回る。4歳魚は前年を下回る。5歳魚は前年を上回る。マサバとしては前年並。ゴマサバは低水準。さば類全体としては前年並。
(2)漁期・漁場: 定置網は期を通じて漁獲される。まき網漁場は、5月~10月は道東海域~三陸南部、11月~12月は三陸南部~犬吠海域に主に形成される。
(3)魚 体: マサバは30cm~34cm(4歳魚、5歳魚)主体に、25cm~31cm(1歳魚~3歳魚)も漁獲される。ゴマサバは期前半に28cm~34cm(2歳魚、3歳魚)主体、期後半に25cm~30cm(1歳魚、2歳魚)主体に漁獲される。

マイワシ

〇房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1)来遊量: 前年を上回る。
(2)漁期・漁場: まき網は、8月~9月には房総海域、三陸海域、道東海域、10月には道東海域、11月~12月には三陸~房総海域で漁場が形成される。定置網は、各地で期を通じて断続的に漁獲される。
(3)魚 体: 10cm~15cm 前後の10歳魚、15cm~18cm の1歳魚、18cm~19cmの2歳魚、19cm~21cm の3歳魚、21cm~22cm の4歳魚が漁獲される。

カタクチイワシ

〇房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1)来遊量: 房総・常磐海域では前年並。三陸海域では前年を下回る。道東海域ではまとまった漁獲がない。
(2)漁期・漁場: 常磐~房総海域の1そうまき網は12月以降。道東海域のまき網は8月~10月。三陸海域の定置網、房総沿岸海域の2そうまき網は期を通じて漁獲される。
(3)魚 体: 10歳魚は11cm 以下、1歳魚は12月で11cm~13cm。

ご意見等は、漁業資源部(担当: 及川)までお寄せ下さい。

「平成30年度 第1回 太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報」の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページを参照願います。http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2018/20180730/