2019年ホタテガイ採苗情報(臨時号)

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令和元年5月13日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合

親潮の接近により、ラーバの来遊は順調に推移する見込み。

4月の100m深水温からその年のラーバの来遊動向を予測する手法を開発

本県に来遊するホタテラーバの主な起源は、遠くは陸奥湾及び噴火湾と推定されています。来遊量は、海流の影響を受けて大きく変化すると考えられるため、シミュレーションを行いました。その結果、ラーバが本県沿岸に到達するには、親潮が本県に接近することが重要であることがわかりました。
そこで、本県海域の4月の100m深水温(親潮の指標)と唐丹湾の付着稚貝数を比較したところ、有意な負の相関関係が認められました。この関係を用いて、4月の100m深水温からその年のラーバの来遊動向を予測できるようになりました(図2)。

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図1 2019年4月中旬の表面水温分布
※図「いわて大漁ナビ」HPより


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図2 岩手県海域の4月の100m深水温と唐丹湾での付着稚貝数(調査期間は付着盛期を含む2ヶ月間)
との関係。
※100m深水温は、水産研究・教育機構が運用している海況予測システム「FRA-ROMS」の出力値を使用した。

今年4月の岩手県沿岸海域の100m深水温は「5.78℃」であったことから、唐丹湾(当所定点)のホタテガイ付着稚貝数は「10,358個/袋」と予測されました。全県的に、ここ数年と比べて付着稚貝数は増加することが見込まれます。
一方で、ラーバの来遊時期、付着盛期は毎年異なります。採苗をされる方は、引き続きラーバ調査結果と「ホタテガイ採苗情報」を参考にしていただき、準備を進めてください。