令和4年6月20日発行
令和4年6月3日(金)、当センター所属の漁業指導調査船「岩手丸」が実施した表層トロール調査において、生きたカニのメガロパ幼生が採捕されましたが、メガロパ幼生が生きたまま採捕されるのは珍しいことです。
メガロパ幼生は、カニ類の浮遊幼生のひとつで、見た目はエビとカニの中間のような形をしており、腹肢を使って遊泳します。この後脱皮を繰り返し、徐々にカニの形になっていきます。
採捕されたメガロパ幼生は甲長が1cm弱と比較的大型で、イワガニ科(おそらくショウジンガニ)の可能性が高いと思われます。ショウジンガニは東北以南の沿岸(磯や護岸)で普通に見られる種です。