令和2年4月28日発行
令和2年4月24日に国立研究開発法人水産研究・教育機構から「2020年度第1回東北海区海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
海況情報
今後の見通し(2020年4月下旬~2020年5月) のポイント
・近海の黒潮続流の北限位置は平年並みで推移する。
・親潮第1分岐の張り出しはやや北偏~かなり北偏で推移する。
・黒崎沖の暖水塊は停滞し、三陸沖の冷水域は金華山沖に移動する。
◆本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページをご参照願います。
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20200424/index.html
本予報に伴う本県への影響等
1. サケ稚魚の放流について
親潮第1分枝の張り出しがやや北偏からかなり北偏と予報されていることから、沿岸域の海水温は平年
より高めに推移すると予想されます。
また、4月30日発行のサケ稚魚放流情報No.4のとおり、動物プランクトンが少ない状況となっています。
放流稚魚にとって、高水温、餌不足の環境になる可能性が高くなってきていることに注意しながら、放流
を進めてください。
2. ホタテガイの採苗について
親潮第1分枝の本県沿岸への波及が弱いと予報されていることから、本県沿岸への今期のホタテガイ
ラーバ来遊量は多くはないと見込まれます。
今期の本県沿岸へのホタテガイラーバ来遊予測については、ホタテガイ採苗情報臨時号(5月中旬発行
予定)に掲載しますので、参考にしてください。