ニュースNo37(「2020年度 第5回東北海区海況予報」が発表されました)

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令和3年3月4日発行

令和3年2月26日に国立研究開発法人水産研究・教育機構から「2020年度 第5回東北海区海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。

海況情報

今後の見通し(2021年2月下旬~2021年3月)のポイント

・近海の黒潮続流の北限位置はかなり北偏で推移する。

・親潮第1分枝の張り出しは平年並みで推移する。

・下北半島沖と黒崎はるか沖の暖水塊は消滅する。金華山沖に暖水塊が形成される。

◆本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページをご参照願います。

http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20210226/index.html

本予報に伴う本県への影響等

1 イサダ漁の見通しについて

イサダ(ツノナシオキアミ)は、親潮の前線域(潮目)付近に漁場を形成することが知られています。今回の予報では「親潮第1分枝の張り出しは平年並み」としていることから、親潮第1分枝の張り出しがほとんどなかった昨年の様な状況にはならないものと期待しています。

2 磯根漁場の餌料環境について

水温が平年並み以上の値で推移した場合、活性が高止まりしたウニがコンブなどの天然海藻の幼芽・幼葉を活発に摂餌することで餌料海藻が繁茂せず、漁場では餌不足となる可能性があります。平成28年以降同様の傾向にあることから、この場合、ウニの密度調整や漁場への給餌など、例年以上の餌料対策の取組が重要となります。