令和6年8月28日発行
令和6年8月7日、8日に盛岡市で開催された「Wild Cup2024」で、岩手県水産技術センター増養殖部が、プロジェクト「んめっけよ!最高級「平牡蠣」養殖生産プロジェクト ~“新たな”カキ養殖でいわて水産業の起死回生の一手を打つ~」の提案により、優勝しました。
「Wild Cup」は、野心的な政策立案に向け、岩手県農林水産部が平成28年度から開催しているコンテストで、9回目となる今回は、47チームが出場しました。
当センター増養殖部では、同部の寺本沙也加専門研究員らによる研究グループが、欧州から養殖試験のため持ち込まれ東日本大震災により国内から消滅したと考えられていた 「ヨーロッパヒラガキ」(以下ヒラガキ)が、県内7つの湾に定着していることを5月に明らかにしました。ヒラガキは昨年の高水温でもへい死していないことを調査により確認しています。
岩手県では近年の異常な高水温により、高水温に耐性のある新しい養殖種の導入が急務です。今回の提案は、新しい養殖種としてヒラガキを水産利用するもので、養殖生産量の回復や漁業者の所得向上を図り、岩手県の水産業活性化を目指すものです。