はじめに
岩手県の海や水産業について興味と理解を深めていただくことを目的に、小学生等が夏休みの自由研究に取り組む際に参考にしてもらうため、当センター職員お勧めの工作等の作り方や完成品の画像を公開します。
カラー魚拓
- 自由に染めよう!あなたの魚はどんな色? -
担当:漁業資源部
「カラー魚拓」ダウンロード(PDF 1.3MB)
いろいろな形の魚で、初めての魚拓を作ってみよう!
つくり方
作品例
魚のさばき方と解剖図作り
担当:漁業資源部
「魚の捌き方と解剖図」 ダウンロード(PDF 0.8MB)
私たちに身近な魚を使って、魚の構造を観察してみよう
魚のさばき方
今回は釜石で水揚げされたブリをつかいました。
包丁などでけがをしないように必ず大人と一緒にやりましょう!
観察してスケッチをしよう
まとめ
・魚を解剖すると、私たちヒトと共通する身体のつくりがわかります(どちらも、せきつい動物)
・しかし、水中で暮らす魚にしかない身体のつくりもあります(えら、側線、幽門垂など)
・いろいろな魚を観察して、魚の身体のつくりを調べてみましょう
そして、最後は美味しく食べましょう!
「鯛の鯛」の標本づくり
担当:企画指導部
「鯛の鯛」標本ダウンロード(PDF 1.1MB)
「鯛の鯛」とは?
鯛には、胸びれの付け根に「鯛の鯛」と呼ばれている魚の形をした骨があり、昔から、持っていると縁起が良いとされているよ。
ほかの魚の「鯛の鯛」を探さがして、標本をつくろう!
作り方(大きい魚ほど骨が探しやすいよ!!)
1. お家の人に魚料理を作ってもらう(煮魚、焼き魚OK)
※胸びれの場所(カマの部分)を料理してもらおう
2. 「鯛の鯛」を取り出して、水で洗って乾かす。
3. 「鯛の鯛」を集めて、ボンドで画用紙に貼る
(左上から)
アマダイ、アユ、イカナゴ、イシモチ、ウマヅラハギ、エゾイソアイナメ、カツオ、カマス、カラフトシシャモ、クロソイ、サンマ、タチウオ、(ウミ)タナゴ、タヌキメバル、トビウオ、ヒラメ、ホウボウ、ホッケ、マアジ、マアナゴ、マイワシ、マコガレイ、マサバ、マダイ、マダラ、マトウダイ、メバル、ブリ、マグロの仲間
貝殻、シーグラス等を使った工作
担当:企画指導部
「貝殻、シークグラス工作」ダウンロード(PDF 1.1MB)
貝殻、シーグラス(砂浜に落ちている丸くなったガラス)、流木を使って、自分だけのインテリアを作ろう!!
流木アート
流木に貝殻、シーグラスなどをボンドで貼る
※海で流木等を探すときは、大人と一緒に行くこと。
ジェルキャンドル
<材料>ジェルワックス(ゼリーキャンドル)、芯(キャンドル用台座付)、耐熱容器、貝殻 など(燃えないもの)、砂、割りばし
① 耐熱容器に芯を割りばしと砂で固定し、貝殻などを入れる
② ジェルワックスを湯せんで溶かし容器に流し入れる
③ ジェルワックスが固まったら、芯を1cm残して切る
※ 火を使うときは、大人と一緒に作業すること。
※ ジェルワックスやキャンドル芯は100円ショップなどで買えます。
天然イクラと人工イクラ
-見分けがつきますか?-
担当:利用加工部
「天然イクラと人工イクラ」ダウンロード(PDF 0.9MB)
「岩手県」はイクラの産地として、全国で有名です。
この天然イクラは、サケが沿岸で獲れると秋から冬に、雌の腹から卵を取りだし、飽和食塩水に8分間くらい、混ぜて塩漬けします。
イクラは価格が高く、人工的に似せて作った商品が販売されています。
このような製品は、「コピー食品」と呼ばれ、味や形状をウナギかば焼きやカニ足に似せたカマボコや、人工イクラと同じしくみで作ったキャビアやフカヒレなどが販売されています。
展示したイクラのA、Bどちらが天然で人工でしょうか?
(正解はプレートの底)
どうして人工イクラができるの?
アルギン酸ナトリウム水溶液(A液)は、乳酸カルシウム水溶液(B液)と混ざると固まる性質があります。
スポイトでA液をB液に一滴ずつ落とすと、A液は表面張力で球形となると同時に、B液と接した部分が固まり、ゼリー状の球形の膜が出来ます。
市販の人工イクラには「赤い目玉(油滴)」がありますが、油を加えてマヨネーズ状にしたB液を用いると、滴下して出来た粒の膜の内側もマヨネーズ状になります。
この粒を塩水に漬け浸透させると、水と油に分離し、赤い油滴となります。
人工イクラを作ってみよう!
1. A液は小袋Aの粉末(1g入り)を少しずつ紙コップAに加えながら、100㏄のお湯に注ぎ、スプーンで混ぜながら溶かします(橙色でとろみが出ます)
※一度に溶かすと、ダマになりやすいので注意。
2. B液は小袋Bの粉末(2g入)と200㏄の水を紙コップBに入れて、スプーンで混ぜて、完全に溶かします(透明になる)
※この時、1.で用いたスプーンは使わないこと。
3. A液をスポイトで取り、B液に一滴ずつ落とします。
4. 底に固まったのが人工イクラです。
必要なもの:紙コップ2個、A液とB液の粉、スポイト、食紅(赤、黄)、スプーン(家で用意)
※「人工イクラ実験セット」が通販等で販売されています。
湯通し塩蔵ワカメから粉末を作ろう
担当:利用加工部
「ワカメ粉末」ダウンロード(PDF 1.2MB)
三陸特産の湯通し塩蔵ワカメ(コンブ)は、アルギン酸(食物繊維)が豊富です。乾燥粉末を作って食べてみよう!
1. 粉末を作る
必要なもの: 湯通し塩蔵ワカメ(コンブ)、包丁、まな板、ボール、ザル、フードカッター、ハサミなど
① ボールに湯通し塩蔵ワカメ(コンブ)50gと水1000ml入れ、塩抜きをする。
※塩抜き:芯抜き塩蔵ワカメで約15分間、芯付き塩蔵ワカメや塩蔵コンブでは約30分間。
※途中でかき混ぜ、1回は水を新しく交換する。【塩が抜けたか、食べてみて確認】
② 塩抜き後の海藻をザルに入れて軽く水を切る。
③ 洗濯物干しにつるして風に当てながら天日干しする。
④ 乾燥後、ハサミで小さく切り、フードカッターで粉砕する。【海藻粉末の完成】
※市販のカットワカメ(塩蔵品から製造される)や干しコンブから粉末を作っても良い。
2. 粉末を使った食品加工
(1) クッキー(3~4人分)
必要なもの: 海藻粉末、薄力粉、砂糖、バター、オーブン、包丁、ボール、型抜き、ポリ袋など
① 薄力粉(100g)、砂糖(40g)、海藻粉末(5~10g程度)を混ぜる。
② バター(50g)をポリ袋に入れてもんで柔らかくし、①を入れてよく混ぜる。
③ ポリ袋から取り出し、適度な厚さにして好きな形に切る(または型を抜く)。
④ オーブン(170~180℃)で15分間程度焼く。
(2) パン(1斤分)
必要なもの: 海藻粉末、強力粉、無塩バター、ドライイースト、脱脂粉乳、食塩、砂糖、ホームベーカリーなど
① ドライイースト(3g)、砂糖(15g)、強力粉(250g)、脱脂粉乳(10g)、食塩(5g)、海藻粉末(5~20g)、無塩バター(35g)の順に、パンケースに入れる。
② 食パンコースを選択し、スタートボタンを押す。【約4時間で完成】
【工程】 ねり→一次発酵→ガス抜き→二次発酵→ガス抜き→成形発酵→焼き上げ
※ ホームベーカリーが無くてもオーブンがあれば作れるので、パン作りのレシピなどを参考にしてください。
【お問い合わせ先】
岩手県水産技術センター
利用加工部
小野寺宗仲
mm-onodera@pref.iwate.jp
アワビフォトフレームのつくりかた
担当:増養殖部
「アワビフォトフレーム」 つくり方ダウンロード(PDF 0.5MB)
完成したらフレームをすてきにかざってね!
Aの部分を色のついた厚紙にするとはなやかになるよ♪
今回は、アワビの赤ちゃんの殻でかざってみるよ~
アワビフォトフレーム(作成例)
海藻おしばのつくりかた
担当:増養殖部
「海藻おしば」つくり方ダウンロード(PDF 0.5MB)
・国立科学博物館『標本学自然史標本の収集と管理』(東海大学出版会、2003)
・横浜康継・野田三千代『海藻おしばーカラフルな色彩の謎ー』(海游舎、1996)
プランクトンをしらべてみよう
- モビールもつくれるよ -
担当:漁場保全部
「プランクトンモビール」ダウンロード(PDF 1.5MB)
プランクトンってどんな生き物?
プランクトンとは「水中をただようもの」のことをいいます。
泳ぐ力がよわく、水中をふわふわと浮かんでいる生き物、それがプランクトンです。
海の中ではとってもだいじな生き物!
プランクトンは、海の生き物の命をつなぐリレー「食物連鎖」のはじまりにいます。
プラクトンはどんな種類がいるの?
岩手県でみられるプランクトンのほんの一部を紹介します。
プランクトンは海だけでなく、川や池にも住んでいます。
キミの家の近くにはどんなプランクトンがいるかな? 探してみてね。
プラクトンモビールのつくり方
ペットボトルけんびきょう
- 大きくしてみてみよう!! -
担当:漁場保全部
「ペットボトル顕微鏡」ダウンロード(PDF 1.8MB)
ペットボトルけんびきょうのしくみ
透明なビー玉を通してみると、ビー玉が凸レンズの役割をして、光が曲がって目に届きます。
しかし、私たちの目は光がレンズで曲がって届いているとは思わないため、ものが大きく見えるのです。
※ 今回つかっているガラスビーズだと、100~200倍になって見えるよ!
どんなものが見えるかな?
ほかにはどんなものが見れるかな?さがしてみよう!!