2017年7月沖合定線海洋観測結果

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平成29年7月14日

海表面は20℃以上の水温帯が広く分布しており平年より2~7℃程度高め

1. 水温分布(図1、別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は17~21℃台。前年は14~20℃台であった。
2) 5℃以下の水帯は、表面、100m深ともに、ほぼ分布していなかった。
3) 15℃以上の水帯は、表面では概ね全域に分布しており、100m深では分布していなかった。

図1 水温の分布(観測日 平成29年7月6~12日)

2. 平年偏差(図2)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で3~5℃程度高め、100m深ではトドヶ埼沖10海里で3℃程度高め、尾埼沖10海里では3℃程度低めであった。
2) 表面水温は、全域で2℃以上高めであり、特に椿島の沿岸域では4~6℃程度、沖合域では5~7℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、尾埼及び椿島の沿岸域で最大3℃程度低めのほかは、全域で高めであり、特に県中部から県南部の沖合域では4~7℃程度高めであった。

図2 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図3、別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~20℃台(150m深まで観測)、トドヶ埼及び尾埼定線で2~19℃台(300m深まで観測)、椿島定線で9~21℃台(150m深まで観測)であった。
2) 5℃以下の水帯は、黒埼定線では100m以深に、トドヶ埼、尾埼及び椿島定線では200m以深に分布していた。
3) 15℃以上の水帯は、黒埼定線では10m以浅に、トドヶ埼、尾埼及び椿島定線では50m以浅に分布していた。


図3 水温の鉛直分布(観測日 平成29年7月6~12日)
黒埼及び椿島定線は200海里まで、トドヶ埼、尾埼定線は70海里まで観測。

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

8月は、100m深では沿岸10海里以内及び黒埼沖40海里以西で平年並みのほかは全域でやや高め、各10海里定点の10m深では椿島でやや高めと予測

1予測時期
・8月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)