2019年8月沿岸定線海洋観測結果

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令和元年8月1日

黒潮系暖水が波及し、県中部から県南部の沖合域は最大7℃程度高め。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は17~21℃台。前年は18~23℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられなかった。100m深では黒埼定線の40~70海里に分布がみられた。
3) 20℃以上の水温帯は、表面では全域に広く分布がみられた。100m深には分布がみられなかった。

図1 水温の分布(令和元年7月29日~30日)


図2 水温の分布(平成30年7月31日~8月1日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では最大1℃程度高め、100m深では概ね平年並みであった。
2) 表面水温は、沖合に行くにつれて高めとなっており、県中部から県南部沖の30海里では最大3℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部沖の40~50海里で最大2℃程度低め、県中部から県南部沖の10海里以遠で最大7℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で6~20℃台、トドヶ埼定線で4~20℃台、尾埼定線で6~21℃台、椿島定線で8~18℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線の20~70海里の100m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、沿岸域から沖合域まで表面に広く分布がみられた。


図4 水温の鉛直分布(令和元年7月29日~30日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

9月は、100m深は県中部から県南部の沖合域でやや高め、10m深は平年並みと予測

1予測時期
・9月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。