令和2年8月26日
岩手県沿岸の表面水温が23℃を超えてきましたので、ホタテガイの新貝、成貝の施設は水温の低い下層へ沈めましょう。
また、水温が25℃を超える場合は、稚貝の採取を行わないようにしましょう。
1 水温分布の状況
漁業情報サービスセンター(JAFIC)が8月25日に発表した表面水温分布図によると、現在の岩手県沿岸の表面水温は23℃を超えてきている状況です。
2 ホタテガイ養殖上の注意点
ホタテガイ新貝及び成貝は、水温20℃で成長が止まり、23℃を超えるとへい死する恐れがあります。
新貝、成貝ともに水温の低い下層へ沈めましょう。また、出荷以外の作業(玉付け、掃除、へい死の確認等)は行わないようにしましょう。
また稚貝は、水温が25℃以上でへい死する恐れがありますので、水温が25℃を超える場合は稚貝の採取・分散作業を行わないようにしましょう。
稚貝の採取・分散の注意点
○ 作業は日陰で行い、気温が上がらないうちに早めに終えましょう。
○ 船上に取り上げた採苗器には海水につけた麻袋などをかけ、直射日光をさえぎりながら、速やかに作業場に運びましょう。※分散処理後のパールネット入りの貝も同様です。
○ できるだけ水温の低い層からポンプアップした海水を、十分にかけ流して作業を行いましょう。
○ パールネットに収容した貝は、速やかに海に戻しましょう。
当所では、水産情報配信システム「いわて大漁ナビ(http://www.suigi.pref.iwate.jp/)」において表面水温分布画像と湾内定地水温情報を配信しております。ご活用ください。
岩手県水産技術センター 増養殖部
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FAX :0193-26-7910