2021年9月沿岸・沖合定線海洋観測結果

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令和3年9月6日

沿岸10海里以内の表面水温は20~22℃台で、平年並みとなっている

1.水温分布(図1、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は20~22℃台。前年は22~23℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられなかった。100m深では椿島定線の70海里に分布がみられた。
3) 20℃以上の水温帯は、表面では本県沖に広く分布していた。100m深には分布がみられなかった。

図1 水温の分布(観測日 令和3年8月31日~9月3日)

2. 平年偏差(図2)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で概ね平年並みであった。100m深については県北部から県中部で2~4℃程度高め、県南部で1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県中部沖30海里から県南部沖20~30海里で1℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部沖5~50海里で2~7℃程度高め、県中部沖5~30海里で1~4℃程度高め、県南部沖5~30海里で1~3℃程度高めであった。

図2 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図3、付表)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で11~21℃台、トドヶ埼定線で5~22℃台、尾埼定線で5~22℃台、椿島定線で11~21℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線の70海里(東経143°30′)以内では、20~30海里の300m以深に分布していた。東経143°30′~東経146°00′についても、300m以深に分布していた。
トドヶ埼定線では、20~70海里の300m以深に、尾埼定線では、30~70海里の300m以深に分布していた。
椿島定線の70海里(東経143°14′)以内では、20~50海里の200m以深、70海里の75m以深に分布していた。東経143°30′~東経146°00′については、143°30′~145°30′の300m以深、146°00′の100m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、沿岸域から沖合域まで、30m以浅に広く分布していた。


図3 水温の鉛直分布(観測日 令和3年8月31日~9月3日)
黒埼及び椿島定線は200海里まで、トドヶ埼、尾埼定線は70海里まで観測。

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される10月の水温は、100m深は黒埼定線の沿岸域~沖合域とトドヶ埼、尾埼、椿島の沿岸域でやや高め、各0海里定点の10m深は全ての定点で平年並みと予測

1予測時期
・10月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)