漁場環境情報(PDFファイル)のダウンロードページはこちら
令和6年8月28日
水温は表層から15m層で20℃以上となり、透明度は全ての定点で前年、St.5を除く定点で前年よりも低い値となっていました。
8月22日に実施した大船渡湾内観測結果をお知らせします。
水温は2.5m層及び15m層で前月までに続き、平年値よりもやや高めに推移しています。
塩分は平年値並みに低下しており、2.5m層では直前の台風による降雨の影響で平年値を下回る定点もありました。
透明度は全ての定点で前年、St.5を除く定点で前月よりも低い値となっており、水色も茶色に近い色でしたが、クロロフィル蛍光値が高いことから表層付近で植物プランクトンが増殖したことによる濁りであると考えられます。
溶存酸素量はSt.6の海底上1mでも飽和度60%以上となり、前月までの低酸素傾向から回復していました。
-
図1 大船渡湾調査定点図
※ St.1からSt.6(○)において透明度の観測や表層0mから海底上1mの水質を観測した。
-
図2 透明度の比較(前年同月、前月)
-
図3 St.1(湾奥)の水温及び塩分の推移
※St.1は水深10m未満
-
図4 St.2(清水)の水温及び塩分の推移
-
図5 St.3(珊瑚島)の水温及び塩分の推移
-
図6 St.4(蛸の浦)の水温及び塩分の推移
-
図7 St.5(船河原)の水温及び塩分の推移
-
図8 St.6(片頭)の水温及び塩分の推移
-
図9 表層のクロロフィル蛍光値
※水質計で測定した値であり、正確な濃度ではありません。湾内の相対的な比較としてご利用ください(月をまたいでの比較はできません)。
-
図10 2.5m層のクロロフィル蛍光値
※水質計で測定した値であり、正確な濃度ではありません。湾内の相対的な比較としてご利用ください(月をまたいでの比較はできません) 。
-
図11 15m層のクロロフィル蛍光値
※水質計で測定した値であり、正確な濃度ではありません。湾内の相対的な比較としてご利用ください(月をまたいでの比較はできません) 。 St.1は水深約10mでした。
担当:漁場保全部