令和7年8月21日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合
表層付近で25℃以上の水温が観測されています。
定地水温等を確認しながら養殖管理を行いましょう。
1 水温の状況と見込み
○水深3~5mの定地水温は、7月上旬に一時的に20℃を超え、7月下旬から20℃以上が継続しています(図1)。また、8月に表層付近で25℃以上の水温が観測された湾があります。
○直近の表面水温衛星画像では、本県の沖合に25℃以上の高い水塊が分布しています(図2)。また、気象庁の2週間気温予報(8/18発表)によると、向こう2週間は気温がかなり高くなる日が多い見込みとなっております。以上のことから、本県沿岸部で海水温が25℃に達する日が見られると予想されます。
2 ホタテガイ養殖の注意点
○新貝と成貝は、水温20℃で成長の停滞、23℃以上でへい死する危険性があります。新貝、成貝ともに比較的水温の低い下層へ沈めましょう。出荷以外の作業(玉付け、掃除、へい死の確認等)は控えるようにしましょう。
○稚貝は、水温25℃以上でへい死する危険性があります。水温が25℃を超える場合は稚貝の採取・分散作業は行わないようにしましょう。


稚貝の採取・分散作業の注意点
〇作業は日陰で行い、気温が上がらないうちに早めに終えましょう。
〇船上に取り上げた採苗器には海水につけた麻袋などをかけ、直射日光をさえぎりながら、速やかに作業場へ運びましょう。※パールネット収容後の貝も同様です。
〇水温の低い層からポンプアップした海水を十分にかけ流して作業を行いましょう。
〇パールネットに収容した貝は、速やかに海に戻しましょう。