2026年サケ稚魚放流情報No3

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令和8年3月13日

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3月上旬の各湾内の表面水温は5~7℃台で、大船渡湾を除く各湾で前年よりも低くなりました。また、動物プランクトン沈殿量は、山田湾、越喜来湾、大船渡湾で平年よりも多い傾向にあり、特に越喜来湾と大船渡湾で顕著でした。

直近の海洋観測の結果、トドヶ埼沿岸の表層を中心に5℃以下の冷水が接近しており、水深帯により水温が変動する複雑な海況となっています。今後、冷水は縮退する見込みですが、放流にあたっては、各湾の水温や動物プランクトン量を注視してください。

1.表面水温(℃)

  野田湾※1 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(3/9,10) 7.2 7 6.6 6.6 5.6 7.3
平年*2 7.1 6.4 5.9 5.8 6.2 6.8
前年同期 8.4 8.8 8.8 8.6 8.3 7.4

3月上旬の各湾内の表面水温は5~7℃台で、大船渡湾を除く各湾で前年よりも低くなり、特に越喜来湾では3℃近く低くなりました(図1)。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、mL/m3)

  野田湾※1 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(3/9,10) 0.2 0.26 0.92 0.4 1.23 1.98
平年*2 0.18 0.43 0.36 0.36 0.3 0.61
前年同期 0.25 0.39 0.66 0.23 0.33 0.03

3月上旬の動物プランクトン沈殿量は山田湾、越喜来湾及び大船渡湾で平年と比較して多くなりました。特に、大船渡湾では2月上旬から連続して沈殿量が増加しているほか、越喜来湾でも平年と比較して大きく増加しました(図1)。
3月10日に当センターの調査船で実施した海洋観測の結果、黒埼からトドヶ埼海域の0~5海里の0~30m深において、5℃以下の冷水が観測されました。その他の海域でも、水深帯によっては5℃台の水温が観測されており、北海道由来の寒流が複雑な挙動を示しています。気象庁による予測では、冷水は3月下旬にかけて縮退する見込みですが、放流にあたっては各湾の水温や動物プランクトン量を注視してください。

3.その他

(1) 北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査(5湾)及び当センター並びに県北広域振興局水産部による野田湾の観測調査によるものです。
(2) いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や当センター発行の海況情報等も参考にしてください。
※1 野田湾は3月10日に観測・調査を実施、動物プランクトン沈殿量はネットを2回曳いて測定。
※2 平年は過去20~23年間の同期の平均値。野田湾はH17、H19及びR3~7の7年間の調査結果の平均値。

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図1 6湾における動物プランクトン沈殿量及び表面水温の月旬毎の変化
※水温値が欠落している箇所は欠測であり、併せて同期の沈殿量データも欠落している。
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図2 令和8年3月12日の海面水温図
※気象庁HP(気象庁 | 海面水温実況図 (jma.go.jp))より引用
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図3 令和8年3月25日の表面水温予想図
※気象庁HP(気象庁 | 海面水温実況図 (jma.go.jp))より引用

漁業資源部(担当:岡部)
TEL: 0193-26-7915