2017年サケ稚魚放流情報No1

サケ稚魚放流情報(PDFファイル)のダウンロードページはこちら

Pocket

平成29年3月3日

160519ketafry000

表面水温は低下傾向にありますが、いずれの湾でもサケの適水温の範囲にあります。

動物プランクトン沈殿量は、時期的には少ないものの、概ね平年・前年と同程度~上回る値となっています。

飼育密度が超過する場合は分散放流を進めてください。

1. 表面水温(℃)

野田湾 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値 (2/14,15,27) 7.7 7.2 7.8 7.5 8.4 7.8
平年* 6.4 6.4 6.0 6.8 7.1
前年同期 7.3 7.9 7.8 8.3 7.8

平年比では平年並~2℃程度高め、前年比では同程度で推移しています。いずれの湾でもサケの適水温(5~13℃)の範囲内にあります.

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

野田湾 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値 (2/14,15,27) 0.23 0.81 0.53 0.33 1.25 0.53
平年* 0.20 0.19 0.16 0.21 0.51
前年同期 0.03 0.22 0.28 0.12 0.20

前年・平年と比較して、概ね同程度~上回る値となっていますが、沈殿量が少ない時期となっています。

3. 4 種類の重回帰モデルにおける 1 ヶ月後の水温予測結果 **

重回帰モデルにより 1 ヵ月後(3 月下旬)の水温を予測したところ、全ての手法で「平年並み」(約6-7℃)と予測されました。

4.その他

(1)北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査によるものです。
(2) いわて大漁ナビ(http://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。
* 平年は過去 12~14 年間の同期の平均値。
** 先端技術展開事業「天然資源への影響を軽減した持続的な漁業・養殖業生産システムの実用化・実証研究委託事業」による研究成果(モデル海域:山田湾)

20170303ketafry001
図 5湾における動物プランクトン沈殿量,表面水温の季節変化