2016年12月沿岸定線海洋観測結果

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平成28年12月7日

海面冷却により100m深付近まで鉛直混合が進行している

100m深水温は県北部50海里沖で3℃程度高め

1.水温分布(図1、図2。別表はPDF版に掲載。)

1)本県沿岸10海里以内の表面水温は12~13℃台。なお、前月は14~16℃台、前年は13~14℃台であった。
2)5℃以下の水帯は、表面、100m深ともに分布が見られなかった。
3)15℃以上の水帯は、表面、100m深ともに分布が見られなかった。

図1 水温の分布(平成28年11月29日~12月3日)


図2 水温の分布(平成27年11月30日~12月2日)

2.平年偏差(図3)

1)本県沿岸10海里以内は、表面では黒埼、トドヶ埼及び椿島で1℃程度低め、100m深ではトドヶ埼及び尾埼の10海里沖で1℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部沖40~50海里で1℃程度高めであった。
3)100m深水温は、県北部沖30~50海里及び県南部沖30~40海里付近で2~3℃程度高め、尾埼沖40海里で約3℃低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で11~12℃台(150m深まで観測)、トドヶ埼定線で5~13℃台(300m深まで観測)、尾埼定線で7~14℃台(300m深まで観測)、椿島定線で13~14℃台(150m深まで観測)であった。
2)5℃以下の水帯は、黒埼定線では40~50海里沖の300m深に、トドヶ埼定線では30~40海里沖の300m深に、尾埼定線では20~50海里沖の200~300m深に分布しており、椿島定線では分布が見られなかった。
3)15℃以上の水帯は、トドヶ埼定線の40海里沖の10~30m深に分布していた。

図4 水温の鉛直分布(平成28年11月7~11日。クリックで拡大)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

1月は、100m深が黒埼、椿島の距岸20海里以西及び尾埼5海里地点を除く全域でやや高め、各0海里定点の10m深は全定点で平年並みと予測。

1予測時期
・1月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)