平成29年2月17日
県北部沖合を中心に平年より水温高めに推移
1. 水温分布(図1、図2。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は7~8℃台。なお、前月は8~9℃台、前年は7~8℃台であった。
2) 5℃以下の水帯は、表面では分布が見られず、100m深では椿島沖50海里に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、表面、100m深ともに分布が見られなかった。
図1 水温の分布(平成29年2月14~16日)
図2 水温の分布(平成28年2月8~9日)
2. 平年偏差(図3)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では尾埼沖10海里で1℃程度高め、100m深では尾埼以北の10海里で1℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県中部~県北部の20海里以東で2~4℃程度高めであり、特に黒埼沖30~40海里では4℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県中部~県北部の10海里以東で2~5℃程度高めであり、特に黒埼沖30~50海里では4~5℃程度高めであった。また、尾埼~椿島50海里で2℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~8℃台(150m深まで観測)、トドヶ埼定線で6~8℃台(300m深まで観測)、尾埼定線で7~8℃台(300m深まで観測)、椿島定線で7~8℃台(150m深まで観測)であった。
2) 5℃以下の水帯は、黒埼定線では40海里沖の300m深に、トドヶ埼定線では20~40海里沖の150m以深に、尾埼定線では30~50海里沖の150m以深に分布しており、椿島定線では40海里沖で300m以深に、50海里沖で75m以深に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、黒埼定線の30~50海里沖の10~150m深に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(平成29年2月14~16日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
3月は、100m深では黒埼沖40海里、トドヶ埼沖10、30海里でやや高めのほか、概ね全域で平年並み、各0海里定点の10m深は平年よりやや高めと予測。
1予測時期
・3月中旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)