2017年3月沿岸定線海洋観測結果

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平成29年3月6日

全域で平年より水温は高めであり、特に県北部沖合では4~6℃程度高め

1. 水温分布(図1、図2。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は7~9℃台。なお、前月は7~8℃台、前年は7~11℃台であった。
2) 5℃以下の水帯は、表面では椿島沖30海里定点に、100m深では椿島沖50海里に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、表面では黒埼沖の40~50海里に、100m深では黒埼沖の40~50海里からトドヶ埼沖の40海里にかけて分布していた。

図1 水温の分布(平成29年3月1~2日)

図2 水温の分布(平成28年3月8~9日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面ではトドヶ埼沖の10海里で4℃程度高めのほかは全域で2~3℃程度高め、100m深ではトドヶ埼沖の10海里で3℃程度高めのほかは全域で1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県北部の20海里以東で5~6℃程度高めであり、県中部以南では1~4℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部~県中部の20海里以東で4~6℃程度高めであった。また、椿島50海里で1℃程度低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~8℃台(150m深まで観測)、トドヶ埼定線で5~9℃台(300m深まで観測)、尾埼定線で3~9℃台(300m深まで観測)、椿島定線で7~9℃台(150m深まで観測)であった。
2) 5℃以下の水帯は、黒埼定線及びトドヶ埼定線では分布が見られず、尾埼定線では30海里以西の200m以深に分布しており、椿島定線では30海里沖のごく表層と20~50海里沖の75~200m以深に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、黒埼定線の30~40海里沖で0~100深に、50海里沖で0~300m深に分布していた。また、トドヶ埼定線の30~40海里沖の10~150m深に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成29年3月1~2日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

4月は、100m深では椿島沖20海里定点を除く全域でやや高め、各0海里定点の10m深ではやや高めと予測

1予測時期
・4月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)