平成29年3月30日発行
3月30日の定地水温は、野田湾で7.8℃(過去平均差+1.3℃)、船越湾で8.4℃(過去平均差+2.3℃)、広田湾で8.2℃(過去平均差+2.2℃)です(図1)。
3月28日の本県沿岸10海里(19km)以内の表面水温は、県北部で5~8℃台、県中部及び県南部で8℃台でした(図2)。
異常冷水現象(沿岸域で5℃以下の水温が2週間以上持続する現象)は、4月中は発生する可能性は低いと判定されました。
3月29日の県南地区における葉長の測定結果は、187cmでした(図3)。
県南部湾内定点の栄養塩濃度は、平年よりも低く推移しています(3月28日)。
漁協が提供する栄養塩情報を参考にして、栄養塩や水温の動きに十分注意し収穫を進めてください。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。