平成29年4月7日発行
本県沿岸10海里(19km)以内の表面水温は、黒埼沖で8℃台、トドヶ埼沖で7~8℃台、尾埼沖7~10℃台、椿島沖で8~9℃台でした(図1)。
10℃以上の水帯が、表面では10海里以東を、100m深では30海里以東を北上しており、その先端は県中部沖にあります(図1)。
全域で水温偏差は高めに推移しており、特に県中部から県南部の沖合域で表面及び100m深ともに平年より最大8℃程度高めです(図2)。
4月6日の定地水温は、野田湾で8.4℃(過去平均差+1.2℃)、船越湾で8.8℃(過去平均差+1.5℃)、広田湾で8.5℃(過去平均差+2.0℃)です(図3)。
4月4日の県央地区における葉長の測定結果は、254cmでした(図4)。
県南部湾内定点の栄養塩濃度は、平年よりも低く推移しています(4月4日)
漁協が提供する栄養塩情報を参考にして、栄養塩や水温の動きに十分注意し収穫を進めてください。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。