平成29年5月1日
親潮系冷水が南下しており、県北部から県中部の距岸10海里付近まで、5℃以下の水帯が接近している
1. 水温分布(図1、図2。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は5~8℃台。なお、前月は7~10℃台、前年は9~10℃台であった。
2) 5℃以下の水帯は、表面及び100m深ともに県北部から県中部沖の20~50海里付近に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、表面では県南部沖の10海里以東及び県中部沖の70海里付近に分布しており、100m深では分布していなかった。
図1 水温の分布(平成29年4月24~27日)
図2 水温の分布(平成28年4月25~27日)
2. 平年偏差(図3)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で1~3℃程度低め、100m深では概ね平年並みであった。
2) 表面水温は、県中部以北で平年より低めとなっており、特に県北部沖では最大5℃程度低めであった。また、県中部以南の20海里以東では平年より1~2℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県中部以北の10海里以東で1~4℃程度低めであった。また、県中部以南の10海里以東では平年より1~4℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~8℃台(150m深まで観測)、トドヶ埼定線で1~8℃台(300m深まで観測)、尾埼定線で3~8℃台(300m深まで観測)、椿島定線で6~8℃台(150m深まで観測)であった。
2) 5℃以下の水帯は、黒埼定線では20海里以東のほぼ全域に、トドヶ埼定線では10~50海里のほぼ全域に、尾埼定線では10~20海里及び50~70海里の300m深に、椿島定線では30海里及び50海里の300m深に分布していた。
3) 10℃以上の水帯は、トドヶ埼定線では70海里の75m以浅に、尾埼定線では30海里の30m以浅及び70海里の50m以浅に、椿島定線では20~70海里の75m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(平成29年4月24~27日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
6月は、100m深では県中部の10海里以内及び県南部の沖合域でやや高め、各10海里定点の10m深では椿島定点を除きやや低めと予測
1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)