平成29年9月27日発行
9月26日の定地水温は、野田湾で19.6℃(過去平均差-0.2℃)、船越湾で19.2℃(過去平均差-0.5℃)、広田湾で18.9℃(過去平均差-1.5℃)となっています。
20℃以下の水温帯は、黒埼以北に広く分布しているほか、本県沿岸10海里(19km)以内に分布しています(図1)。
本県沖合における栄養塩の表面分布は前年同時期並みの値であり(図2)、県南部湾内定点の栄養塩も例年並みの値となっています(9/5)。
岩手丸の9月沖合観測結果から、10マイル定点において栄養塩が20μg/L以上となる確率は、黒埼が10月19日以降、トドヶ埼が10月24日以降、尾崎が10月16日以降に80%を超えて高い見込みです(図3)。
栄養塩や水温の動きに注意し、巻き込み作業の準備を進めて下さい。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。