平成29年10月26日発行
10月25日の定地水温は、野田湾で16.6℃(過去平均差-0.9℃)、船越湾で15.8℃(過去平均差-1.8℃)、広田湾で16.5℃(過去平均差-1.3℃)でした。
15℃以下の水温帯は、黒埼沖から椿島沖の50海里(93km)以西を南下しており、その南端は歌津埼沖30海里(56km)にあります。(図1)。
本県沖合における栄養塩の表面分布は前年同時期並みの値であり(図2)、県南部湾内定点の栄養塩も例年並みの値となっています(10/17)。
岩手丸の10月沖合観測結果から、10マイル定点において栄養塩が20μg/L以上となる確率は、トドヶ埼で11月11日以降に80%を超える見込みです(図3)。
栄養塩や水温の動きに注意し、巻き込み作業の準備を進めて下さい。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。