2017年11月沿岸定線海洋観測結果

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平成29年11月10日

親潮系冷水の波及により、100m深水温は平年より最大7℃程度低め。

1. 水温分布(図1、図2、別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は14~16℃台。なお、前月は17~19℃台、前年は14~16℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布が見られず、100m深では県北中部の20~30海里沖及び県南部の40海里沖に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、表面及び100m深では分布が見られなかった。

図1 水温の分布(平成29年10月31日~11月8日)


図2 水温の分布(平成28年11月7~11日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面は県中南部で1℃程度低め、100m深は全域で1~4℃程度低めであった。
2) 表面水温は、県北中部の20海里以東で1~2℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、40海里以西で1~7℃程度低く、特に県中部の20海里沖で最大7℃程度低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線(150m深まで観測)で11~15℃台、トドヶ埼定線(300m深まで観測)で2~16℃台、尾埼定線(300m深まで観測)で2~15℃台、椿島定線(150m深まで観測)で11~16℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、全定線の100m以深に広く分布しており、黒埼定線では20~50海里沖に、トドヶ埼定線及び尾埼定線では10~50海里沖に、椿島定線では20~50海里沖を中心に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、分布が見られなかった。


図4 水温の鉛直分布(平成29年10月31日~11月8日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

12月は、100m深が黒埼の20~50海里定点を除き平年よりやや低め、各10海里定点の10m深は全定点で平年並みと予測

1予測時期
・12月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)