平成30年3月2日発行
東北海区海況予報によると、親潮第1分枝の張り出しはやや南偏で推移し、三陸沖(県南部の沖合)の暖水塊は停滞すると予測されています。(図1)。
3月1日の定地水温は、野田湾で6.0℃(過去平均差-0.3℃)、船越湾で6.3℃(過去平均差0.2℃)、広田湾で8.6℃(過去平均差2.0℃)でした(図2)。
本県沖合における栄養塩の表面分布は前年同時期並みの値であり(図3)、2月28日における県南部湾内定点の栄養塩も例年並みの値となっています。
2月21日の県央地区における葉長の測定結果は170cmでした(図4)。
栄養塩や水温の動きに注意し養成管理と収穫を進めてください。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。