2018年3月沿岸定線海洋観測結果

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平成30年3月16日

親潮系冷水の南下は確認できたが県南部の沿岸域では黒潮系暖水の波及により水温は高め。

1. 水温分布(図1、図2、別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は5~9℃台。なお、前月は6~9℃台、前年は7~9℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では黒埼定線の10~30海里沖から尾埼定線の30海里沖にかけて、100m深では黒埼定線の10~50海里沖から尾埼定線の30海里沖にかけて分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、表面では県南部の20~30海里沖と県中部の50海里沖に、100m深では県中部の50海里沖に分布していた。

図1 水温の分布(平成30年3月12~14日)


図2 水温の分布(平成29年3月1~2日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、県南部において表面及び100m深で2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県南部の10~30海里沖及び県北部から中部の40~50海里沖で2~5℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県南部の5~20海里沖及び県中部の40~50海里沖で2~4℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で4~6℃台、トドヶ埼定線で3~6℃台、尾埼定線で5~8℃台、椿島定線で8~9℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では10~50海里沖の10~300m深に、トドヶ埼定線では10~30海里沖の100m以深に、尾埼定線では20~30海里沖の10~150m深及び10~50海里沖の100m以深に、椿島定線では40~50海里沖の10~300m深に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、黒埼定線では認められず、トドヶ埼定線では40~50海里沖の10~100m深に、尾埼定線では40海里沖の10~30m深に、椿島定線では10~30海里沖の10~100m深に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成30年3月12~14日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

4月は、100m深及び各10海里定点の10m深は、全域で平年並みと予測

1予測時期
・4月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)