平成30年4月16日
黒潮系暖水の波及により、県中部から県南部では表面水温、100m水温共に高めとなっている。
1. 水温分布(図1、図2、別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は5~10℃台。なお、前月は5~9℃台、前年は7~10℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布が認められず、100m深では黒埼定線の20海里沖に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、表面では県中部から県南部の10海里以東に広く分布しており、100m深では県中部から県南部の30海里以東に分布していた。
図1 水温の分布(平成30年4月4~10日)
図2 水温の分布(平成29年4月4~5日)
2. 平年偏差(図3)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県中部から県南部において2℃程度高め、100m深では県南部において1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、10海里以東で1~5℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、10海里以東で1~6℃程度高めであり、特に県中部の40海里沖付近では最大6℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で5~7℃台、トドヶ埼定線で5~7℃台、尾埼定線で5~11℃台、椿島定線で7~10℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20海里沖の75~200m深に、トドヶ埼定線では70海里沖の10~20m深に、尾埼定線では30海里以東の200m以深に、椿島定線では20海里沖の200m以深に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、黒埼定線では認められず、トドヶ埼定線では30海里沖の表面から50m深に、尾埼定線では10~50海里沖の表面から100m深に、椿島定線では10~30海里の75m以浅及び50~70海里の200m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(平成30年4月4~10日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
5月は、100m深では県中部から南部の沖合域でやや高め、各10海里定点の10m深では全域で平年並みと予測
1予測時期
・5月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)