2018年サケ稚魚放流情報No5

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平成30年5月9日

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県内5カ所の湾内の表面水温は9~12℃台で、平年並~3℃程度高めとなっています。
水温上昇が速く、プランクトン量も増加傾向にありますので、稚魚の放流を進めてください。

1.漁業指導調査船「北上丸」の調査結果

(1)表面水温(℃)

  宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(4/9、10) 9.7 8.7 9.8 11 12.7
平年* 8.6 8.6 7.9 8.2 9.5
前年同期 9.3 9.4 8.8 9.9 10.9

県南部で表面水温は高く9~12℃台、各湾ともに平年並~3℃高めとなっています。

(2)動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(4/9、10) 3.02 0.53 0.61 0.84 2.72
平年* 2.63 1.64 2.7 3.04 1.26
前年同期 2.7 3.81 1.83 1.23 0.39

沈殿量は増加傾向にあり、宮古湾、大船渡湾で平年を上回り、山田湾、唐丹湾、越喜来湾で平年を大きく下回っています。

2.山田湾における水温・塩分・動物プランクトン連続モニタリング結果**

(1)氷場及び沖の沢漁場において、音響機器(プロファイラー)で連続観測を実施しています。
(2)平成30年5月8日現在、氷場漁場は水温9.2℃、塩分33.45、沖の沢漁場は水温7.6℃、塩分33.55となっており(図2)、水温上昇が速くなっています。
(3)5月上旬の解析結果によると、山田湾の水温は、5月下旬は平年並(11.00℃、ばらつき10.61~11.13℃)、6月上旬は平年よりも高め(12.60℃、ばらつき11.73~13.02℃)と予測されています。

3.その他

いわて大漁ナビの定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。

* 平年は過去13~15年間の同期の平均値。
** 先端技術展開事業「天然資源への影響を軽減した持続的な漁業・養殖業生産システムの実用化・実証研究委託事業」による研究成果(モデル海域:山田湾)

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図1 5湾における動物プランクトン沈殿量,表面水温の季節変化

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図2 山田湾における水温・塩分の日変化(平成30年5月8日現在)