2018年5月沿岸定線海洋観測結果

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平成30年5月18日

黒潮系暖水の波及により、県中部~県南部沖合で平年より高めとなっている。

1. 水温分布(図1、図2、別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は8~12℃台。なお、前月は5~10℃台、前年は5~8℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布が認められず、100m深では黒埼定線の20~40海里に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、表面では県中部沖から県南部沖に広く分布しており、100m深では県中部沖から県南部沖20海里と県北部沖から県南部沖の70海里に分布していた。

図1 水温の分布(平成30年5月9~15日)


図2 水温の分布(平成29年4月24~27日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県中部から県南部で1~4℃程度高めであった。100m深では全域で1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温及び100m深水温は、県北部沖20~40海里で1~3℃程度低くなっていた。県中部沖から県南部沖の5~50海里では、1~6℃程度高めとなっていた。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~10℃台、トドヶ埼定線で5~12℃台、尾埼定線で7~12℃台、椿島定線で8~11℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~40海里の10~300m深に、トドヶ埼定線と尾埼定線では分布がなく、椿島定線では30海里の300m深に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、黒埼定線では50~70海里の10~100m深に、トドヶ埼定線、尾埼定線及び椿島定線では10~70海里の10~200m深に広く分布がみられ、特に尾埼定線の70海里では300m深まで分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成30年5月9~15日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される6月の水温は、10m深では尾埼及び椿島の各10海里定点でやや高め、100m深では県中部から県南部の沖合域でやや高めとなる

1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。