2018年6月沿岸定線海洋観測結果

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平成30年6月5日

暖水の波及により、県南部沖10海里以東では、表面水温は最大4℃程度、100m深水温は最大5℃程度、平年より高めとなっている。

1. 水温分布(図1、図2、「6月沿岸定線海洋観測結果」別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は9~13℃台。なお、前月は8~12℃台、前年は10~14℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布が認められず、100m深では県北部沖30~70海里及び県中部沖40海里に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、表面では全域に広く分布しており、100m深では県南部沖40~70海里に分布していた。

図1 水温の分布(平成30年5月28~29日)


図2 水温の分布(平成29年5月29~31日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で平年並みであった。100m深では全域で1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県北部沖から県中部沖5~50海里で1~2℃程度低く、県南部沖10~50海里では、1~4℃程度高めとなっていた。
3) 100m深水温は、県北部沖から県中部沖50海里で1~2℃程度低く、県北部沖10~20海里、県中部沖5~40海里、県南部沖10~70海里で1~5℃程度高めとなっていた。
図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~13℃台、トドヶ埼定線で5~13℃台、尾埼定線で6~12℃台、椿島定線で9~13℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~70海里の100~300m深に、トドヶ埼定線では20~70海里の300m深に分布していた。尾埼定線及び椿島定線では分布がなかった。
3) 10℃以上の水温帯は、黒埼定線では10~50海里の10~100m深に、トドヶ埼定線では10~70海里の表面に、尾埼定線及び椿島定線では10~70海里の10~150m深に広く分布しており、特に椿島定線の70海里では300m深まで分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成30年5月28~29日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される7月の水温は、10m深では全ての10海里定点で平年並み、100m深では県中部から県南部の沖合域でやや高めとなる

1予測時期
・7月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。