2018年度ワカメ養殖情報第1号

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平成30年9月26日発行

20℃以下の水温帯は、鮫角沖からトドヶ埼沖20~30海里(37~56 km)に近接しているほか、本県沖合を南下し、その南端は歌津埼沖170海里(315 km)にあります(図1)。

本県沖合における栄養塩の表面分布は前年同時期並みの値であり(図2)、県南部湾内定点の栄養塩も例年並みの値となっています(9/12)。

岩手丸の9月沖合観測結果から、10マイル定点の栄養塩が20 µg/L以上となる確率は、10月中は全般的に80%未満となり低い見込みです(図3)。

栄養塩や水温の動きに注意し、巻き込み作業の準備を進めて下さい。

図1 本県沖合における表面水温分布(9/20~21)
図2 本県沖合における栄養塩の表面分布(μg/L)
図3 10マイル定点の栄養塩が20μg/L以上となる確率(予測結果)

*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。

(参考)三陸沿岸の水温情報サイト

「東北ブロック沿岸水温速報」(PCサイト)

「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。