2018年11月沿岸定線海洋観測結果

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平成30年11月14日

県中部~南部の表面水温は、平年より最大4℃程度高め。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は16~19℃台。なお、前月は18~21℃台、前年は14~16℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面及び100m深ともに分布がなかった。
3) 15℃以上の水温帯は、表面では全域に広く分布しており、100m深では尾埼定線の5~10海里及び椿島定線の50海里に分布していた。

図1 水温の分布(平成30年10月30日~11月6日)


図2 水温の分布(平成29年10月31日~11月8日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で1~2℃程度高めであった。100m深では全域で1~2℃程度低めであった。
2) 表面水温は、全域で高めとなっており、特に県南部の50海里以遠では最大4℃程度高めとなっていた。
3) 100m深水温は、県北部及び県南部の沿岸10海里以内で最大2℃程度低めのほかは高めとなっており、特に県中部から南部沖の10海里以遠では最大5℃程度高めとなっていた。
図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~17℃台、トドヶ埼定線で5~17℃台、尾埼定線で5~19℃台、椿島定線で10~20℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~50海里の200m以深に、トドヶ埼定線では20海里以遠の200m以深に、尾埼定線では20海里及び50海里の300m以深に、椿島定線では30海里の300m以深に分布がみられた。
3) 15℃以上の水温帯は、全域の100m以浅に広く分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成30年10月30日~11月6日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される12月の水温は、各10海里定点の10m深では平年並み、
100m深では県南部の沖合域でやや高めのほかは平年並みとなる

1予測時期
・12月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。