平成30年11月22日発行
15℃以下の水温帯は、道東沖に広く分布しており、鮫角沖から閉伊埼沖の10~20海里(19~37km)に接近しています(図1)。
本県沖合水深10mにおける栄養塩濃度は前年同時期よりも低め(約2μg/L )であり(図2)、また県南部湾内定点水深10mの栄養塩濃度も前年同時期より低めとなっています(11/14)。
12月における栄養塩が20 µg/L以上となる確率は、黒埼沖、トドヶ埼沖及び椿島沖では100%と、尾埼沖では中旬から67%と予想されています(図3)。
栄養塩や水温の動きに注意し、巻き込み作業の準備を進めて下さい。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温予測のためのソフトウエア開発及び沖合栄養塩データの分析は、農林水産省農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。なお、定地水温の値は、午前10時の水温を採用しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。