2019年2月沿岸定線海洋観測結果

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平成31年2月20日

親潮系冷水の波及により、表面水温、100m深水温は広範囲で平年より低め。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は2~7℃台。前年は6~9℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では黒埼定線の10~20海里、トドヶ埼定線の10~50海里、尾埼定線の0~10海里、椿島定線の5~50海里に分布がみられた。
100m深ではトドヶ埼定線の20~30海里、椿島定線の30~50海里にそれぞれ分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は分布がなかった。

図1 水温の分布(平成31年2月12~19日)


図2 水温の分布(平成30年2月14~21日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県南部で最大5℃程度低め、100m深では全域で1~2℃程度低めであった。
2) 表面水温は、県南部の20~50海里で最大5℃程度低めであった。
3) 100m深水温は、県南部の30~50海里で最大3℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線及びトドヶ埼定線で3~6℃台、尾埼定線で2~6℃台、椿島定線で2~7℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では10~20海里の75m以浅に、トドヶ埼定線では20~30海里の300m以浅に、尾埼定線では10~10海里の表層と10海里以遠の150m以深に、椿島定線では5海里以遠の表層から300m深まで広く分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は分布がなかった。


図4 水温の鉛直分布(平成31年2月12~19日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

3月は、各0海里定点の10m深では県中部から県南部でやや低め、
100m深では全域で平年並みと予測

1予測時期
・3月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。