2019年3月沿岸定線海洋観測結果

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平成31年3月25日

親潮系冷水の波及により、県南部10海里以内の表面水温は平年より最大5℃程度低め。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は1~6℃台。前年は5~9℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では黒埼定線の10~50海里、トドヶ埼定線の5~50海里、尾埼定線の0~20海里、椿島定線の0~30海里に分布がみられた。
100m深では黒埼定線の30~50海里及び椿島定線の30~50海里に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、尾埼定線の50海里、椿島定線の40~50海里に分布していた。

図1 水温の分布(平成31年3月19~20日)


図2 水温の分布(平成30年3月12~14日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県南部で最大5℃程度低めとなっていた。100m深では概ね平年並みであった。
2) 表面水温は、県南部の40~50海里で最大6℃程度高めであった。
3) 3) 100m深水温は、県南部で最大3℃程度高めとなっていた。
図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で3~7℃台、トドヶ埼定線で2~7℃台、尾埼定線で3~6℃台、椿島定線で1~6℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では10~50海里の表層から300m深に広く分布していた。トドヶ埼定線では5~50海里の50m以浅に、尾埼定線では0~20海里の50m以浅と30海里以遠の200m以深に、椿島定線では0~30海里の75m以浅と20海里以遠の200m以深に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、尾埼定線では50海里の75m以浅に、椿島定線では40~50海里の表層に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(平成31年3月19~20日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

4月は、100m深は全域で平年並み、
各0海里定点の10m深は、黒埼定点でやや低めと予測

1予測時期
・4月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。