令和元年8月9日
1. 調査概要
2. 表面分布(図1)
ワカメ漁場に近い10海里以内の定点における栄養塩(NO2+3-N)の表面分布は、トドヶ埼定線を除くと0(定量限界以下)から8μg/Lとなった。トドヶ埼定線では0及び10海里地点において例年よりも非常に高い値となり、0海里地点では47μg/Lとなった。また、椿島の50海里地点での表面も高い濃度となった。採水は漁業指導調査船岩手丸により、0、10、30、50海里地点で7月29日から7月30日に行った。
3. 10m以深の分布(図2、図3、図4)
10m層では全体的に低く、黒埼及びトドヶ埼定線の30及び50海里地点では例年よりも栄養塩濃度が低くなった(2013-2018年の8月平均値は33)。30m以深では、ほぼすべての点で例年よりも低くなった。
※背景地図にはCraft MAPを使用(http://www.craftmap.box-i.net/)
【参考】
・栄養塩(硝酸+亜硝酸態窒素NO2+3-N) 単位はμg/Lで表す。
※本観測の一部は「環境省 平成31年度地域適応コンソーシアム北海道・東北地域事業委託業務」における「海水温の上昇等によるホタテガイ及びワカメ等の内湾養殖業への影響調査」の一環で実施している。