令和元年8月20日
水温は20℃以上と、高い状態が続いています。
向こう1か月の気温も高い見込みです。
今後も定地水温を注視して養殖管理を行うようにしましょう。
1 水温の状況と気温の見込み
水深3~5mの定地水温は、8月前半に比べて低下しましたが、依然として20℃を超えています(図)。
8月15日に仙台管区気象台が発表した1か月予報によると、向こう1か月(8/17~9/16)の気温は高い見込みです。気温の上昇により、湾内や漁港内を中心に水温が更に高まる恐れがありますので注意してください。
https://www.jma-net.go.jp/sendai/yohou/chokiyoho/kaisetu1.PDF
2 ホタテガイ養殖上の注意点
新貝と成貝は、水温20℃で成長が止まり、23℃を超えるとへい死する恐れがあります。新貝、成貝ともに水温の低い下層へ沈めましょう。また、出荷以外の作業(玉付け、掃除、へい死の確認等)は行わないようにしましょう。
稚貝は、水温25℃以上でへい死する恐れがあります。水温が25℃を超える場合は稚貝の採取・分散作業は行わないようにしましょう。
稚貝の採取・分散の注意点
〇作業は日陰で行い、気温が上がらないうちに早めに終えましょう。
〇船上に取り上げた採苗器には海水につけた麻袋などをかけ、直射日光をさえぎりながら、速やかに作業場へ運びましょう。※パールネット収容後の貝も同様です。
〇水温の低い層からポンプアップした海水を十分にかけ流して作業を行いましょう。
〇パールネットに収容した貝は、速やかに海に戻しましょう。
当所では、水産情報配信システム「いわて大漁ナビ(http://www.suigi.pref.iwate.jp/)」において表面水温分布画像と湾内定地水温情報を配信しております。ご活用ください。
岩手県水産技術センター 増養殖部
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