令和元年11月26日
1. 調査概要
2. 表面分布(図1)
ワカメ漁場に近い10海里以内の表面における栄養塩(NO2+3-N)の濃度は、10から71μg/Lでほとんどの場所で低い値となり、過去(2012-2018年平均)の結果と同じ傾向であった。尾埼0海里地点の表面は71μg/Lとなり過去の同月と比較して高い値となった(過去平均:22μg/L)。
なお、採水は漁業指導調査船岩手丸により、0、10、30、50海里地点で10月28日から11月5日に実施した。
3. 10m以深の分布(図2、図3、図4)
10m以深の層での栄養塩濃度はほとんどの場所で過去の結果と同じ傾向であったが、椿島定線0海里の30m層及び50m層では7μg/L及び13μg/Lと、過去の結果よりも低い値となった(過去平均:22μg/L(30m層)及び35μg/L(50m層))。
※背景地図にはCraft MAPを使用(http://www.craftmap.box-i.net/)
【参考】
・栄養塩(硝酸+亜硝酸態窒素NO2+3-N) 単位はμg/Lで表す。
※本観測の一部は「環境省 平成31年度地域適応コンソーシアム北海道・東北地域事業委託業務」における「海水温の上昇等によるホタテガイ及びワカメ等の内湾養殖業への影響調査」の一環で実施している。