令和2年2月18日発行
0海里地点表面の栄養塩濃度は、全ての観測点で上昇傾向にありますが、トドヶ埼、尾埼及び椿島では過去と比べ低い値になっていました(図1)。
2月18日の定地水温は、野田湾で7.94℃(過去平均差+1.32℃)、船越湾で8.66℃(過去平均差+1.77℃)、広田湾で8.69℃(過去平均差+1.71℃)でした(図2)。
2月7日の県中部地区における葉長の測定結果は114cm、2月10日の県南部地区における葉長の測定結果は134cmでした(図3)。
栄養塩や水温の動きに注意し養成管理と収穫を進めて下さい。
*湾内自動水温観測装置(定地)水温観測システムの設置、水温及び栄養塩供給予測のためのソフトウェア開発は、農林水産省 農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。沖合栄養塩の分析は「環境省 平成31年度地域適応コンソーシアム北海道・東北地域事業委託業務」における「海水温の上昇等によるホタテガイ及びワカメ等の内湾養殖業への影響調査」の一環で実施しています。なお、栄養塩は岩手丸海洋観測で採水した海水を分析しています。
(参考)三陸沿岸の水温情報サイト
「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。