2020年サケ稚魚放流情報No4

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令和2年4月28日

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湾内の表面水温は平年並~1℃程度高めとなっています。
動物プランクトン沈殿量は、平年よりも著しく少なくなっています。
水温上昇が鈍化しておりますが、餌量は少ない状況が続いていますので、可能な限り1.3g程度まで成長させ、順次、放流を進めて下さい。

1.表面水温(℃)

  宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(4/22,23) 8.4 8.8 9.3 8.9 10.1
平年* 8.8 8.7 8.2 8.5 9.8
前年同期 10.4 10.1 9.9 9.8 10.3

各湾の表面水温は、平年より並~1℃程度高め、前年並~2℃高めとなっております。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(4/22,23) 0.2 0.26 0.42 0.79 1.12
平年* 2.69 1.59 2.5 3.38 1.4
前年同期 3.14 1.94 2.19 10.25 1.95

各湾ともに平年及び前年より著しく少なくなっています。

3.その他

(1)北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査によるものです。
(2)いわて大漁ナビ(http://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。
(3)湾外移動サイズ(4~8g)まで成長した稚魚については、FRA-ROMSによる海流予測情報(http://fm.dc.affrc.go.jp/fra-roms/index.html)を参考にして、放流時期を検討して下さい。

*平年は過去15~17年間の同期の平均値。

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図1 5湾における動物プランクトン沈殿量,表面水温の季節変化

本号をもって、令和元年度級向けの放流情報を終了します。