令和2年4月30日
本県10海里以内の表面水温は平年並み、100m深は1~2℃程度高め
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は8~9℃台。前年は8~10℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県中部沖及び県南部沖の70海里に分布がみられた。
3) 10℃以上の水温帯は、表面では本県沖の30~50海里に、100m深では県南部沖の20海里に分布していた。
図1 水温の分布(令和2年4月27~29日)
図2 水温の分布(令和元年5月9~11日)
2. 平年偏差(図3)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では平年差1℃未満であった。100m深では1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県北部沖から県中部沖の30海里以遠で1~2℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部沖及び県南部沖の20海里以遠で3~4℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~9℃台、トドヶ埼定線で4~9℃台、尾埼定線で5~10℃台、椿島定線で9~10℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~70海里の200m以深に、トドヶ埼定線では10~20海里の300m以深及び50~70海里の100m以深に、尾埼定線では20~70海里の150m以深に、椿島定線では70海里の100m以深に分布していた。
3) 10℃以上の水温帯は、黒埼定線では40~70海里の75m以浅に、トドヶ埼定線では30~70海里の30m以浅に、尾埼定線では30~50海里の50m以浅に、椿島定線では5~50海里の100m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和2年4月27~29日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
6月は、100m深は県中部沖から県南部沖でやや高め
各0海里定点の10m深は、全ての定点でやや高めと予測
1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。