令和2年9月16日
本県10海里以内の表面水温は22~23℃台で、平年より1~3℃程度高め
1.水温分布(図1、付表)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は22~23℃台。前年は21~22℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では黒埼沖東経144°30′付近と東経146°00′付近に分布がみられた。
3) 20℃以上の水温帯は、表面では全域で広く分布がみられた。100m深には分布がみられなかった。
図1 水温の分布(観測日 令和2年9月9~12日)
2. 平年偏差(図2)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では1~3℃程度高め、100m深では県北部沖から県中部沖で1~3℃程度低めであった。
2) 表面水温は、県北部沖から県南部沖20~30海里で3℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、沖合域に行くにつれ高めとなっており、県中部沖から県南部沖50海里以遠では2~3℃程度高めであった。
図2 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図3、付表)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~23℃台、トドヶ埼定線で3~23℃台、尾埼定線で4~22℃台、椿島定線で9~22℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線では東経144°30′付近及び東経146°00′付近の50m以深に、その他の定点では200m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~70海里の150m以深に、尾埼定線では10~70海里の200m以深に分布していた。椿島定線では20~70海里の200m以深及び東経143°14′以遠の300m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、沿岸域から沖合域まで表面に広く分布がみられた。
図3 水温の鉛直分布(観測日 観測日 令和2年9月9~12日)
黒埼及び椿島定線は200海里まで、トドヶ埼、尾埼定線は70海里まで観測。
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される10月の水温は、100m深は概ね平年並み、各0海里定点の10m深は黒埼及びトドヶ埼定点で平年並み、尾埼及び椿島定点でやや高めと予測
1予測時期
・10月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)