2020年10月沿岸定線海洋観測結果

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令和2年10月7日

本県沿岸10海里以内の表面水温は18~20℃台で、平年並み~1℃程度高め

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は18~20℃台。前年は20~21℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がみられなかった。
3) 20℃以上の水温帯は、表面では主に県中部沖40~70海里に分布がみられた。また、県北部沖及び県南部沖の10海里以内にも分布していた。100m深には分布がみられなかった。

図1 水温の分布(令和2年9月29日~10月2日)


図2 水温の分布(令和元年9月30日~10月1日)

2. 平年偏差(図3)

1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県北部及び県南部沖5~10海里で1℃程度高めであったほかは±1℃未満であった。100m深では県北部沖から県中部沖で1~3℃程度低め、県南部沖で1~2℃程度高めであった。
2) 表面水温は、県中部沖から県南部沖5~70海里で1~2℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部沿岸20海里以内で2~3℃程度低め、県中部沿岸10海里以内で1~2℃程度低め、県中部沖40海里で最大4℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~20℃台、トドヶ埼定線で3~19℃台、尾埼定線で3~20℃台、椿島定線で10~20℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線の20~70海里の150m以深に、トドヶ埼定線の10~40海里の150m以深及び50~70海里の300m以深に、尾埼定線の10~40海里の200m以深及び50~70海里の300m以深に分布していた。椿島定線では20~50海里の200m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、黒埼定線の10海里以内、トドヶ埼定線の40~70海里、尾埼定線のごく沿岸~40海里及び70海里、椿島定線の沿岸10海里以内及び50~70海里の30m以浅に分布がみられた。


図4 水温の鉛直分布(令和2年9月29日~10月2日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される11月の水温は、100m深、各0海里定点の10m深ともに平年並み

1予測時期
・11月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。