2020年11月沿岸定線海洋観測結果

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令和2年11月24日

冷水の波及により、表面水温は平年より最大3℃程度、100m深水温は最大7℃程度低め

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は13~15℃台。前年は17~19℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県北部沖から県南部沖の10~40海里に分布がみられた。
3) 15℃以上の水温帯は、表面及び100m深では県北部沖から県南部沖の10海里以内に分布していた。

図1 水温の分布(令和2年11月13日~11月18日)


図2 水温の分布(令和元年10月28日~11月5日)

2. 平年偏差(図3)

1) 1) 本県沿岸10海里以内は、表面では県北部沖から県南部沖で平年値±1℃未満~2℃程度低めであった。100m深では県北部沖で平年値±1℃未満のほかは、1~7℃程度低めであった。
2) 表面水温は、本県沖10~50海里で2~3℃程度低めであった。
3) 100m深水温は、本県沖10~40海里で2~7℃程度低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)

1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~16℃台、トドヶ埼定線で2~15℃台、尾埼定線で3~16℃台、椿島定線で11~16℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線の20~50海里の150m以深に、トドヶ埼定線の10~30海里の75m以深及び40海里の150m以深に、尾埼定線の20~30海里の150m以深及び40海里の75m以深に分布していた。椿島定線では30海里の75m以深及び40~50海里の100m以深に分布していた。
3) 15℃以上の水温帯は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の沿岸10海里以内の100m以浅に分布がみられた。


図4 水温の鉛直分布(令和2年11月13日~11月18日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される12月の水温は、100m深は県中部から県南部の沖合域でやや低め、各0海里定点の10m深は全ての定点で平年並み

1予測時期
・12月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。