令和2年12月4日
本県沖の表面水温は、10海里以内では平年並み、20~50海里では1~3℃程度低め
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)本県沿岸10海里以内の表面水温は11~13℃台。前年は13~17℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県北部沖の40~50海里に分布がみられた。
3)15℃以上の水温帯は、表面及び100m深には分布がみられなかった。
図1 水温の分布(令和2年11月30日~12月3日)
図2 水温の分布(令和元年11月26日~11月27日)
2. 平年偏差(図3)
1)本県沿岸10海里以内は、表面では県北部沖から県南部沖で平年値±1℃未満であった。100m深では県中部沖で1~3℃程度低め、県北部沖及び県南部沖で平年値±1℃未満であった。
2)表面水温は、本県沖20~50海里で1~3℃程度低めであった。
3)100m深水温は、県北部沖30~50海里で2~7℃程度低め、県南部沖20~50海里で2~4℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~13℃台、トドヶ埼定線で2~14℃台、尾埼定線で3~14℃台、椿島定線で11~14℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線の30~40海里の150m以深及び50海里の75m以深に、トドヶ埼定線の10~40海里の200m以深に、尾埼定線の10~30海里の200m以深及び50海里の200m以深に分布していた。椿島定線では20~50海里の200m以深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線のいずれにも分布がみられなかった。
図4 水温の鉛直分布(令和2年11月30日~12月3日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される1月の水温は、100m深、各0海里定点の10m深ともに平年並みと予測
1予測時期
・1月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。