令和3年1月29日
親潮の波及により、表面水温は最大5℃程度平年より低め
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)本県沿岸10海里以内の表面水温は4~9℃台。前年※は7~9℃台であった。
※令和2年の1月は欠測のため、前年比較には観測日時が近い2年2月上旬の観測結果を使用。
2)5℃以下の水温帯は、表面では県北部沖20~30海里、県中部沖5~10海里、県南部沖の40海里に分布がみられた。100m深では県北部沖の30海里に分布がみられた。
3)10℃以上の水温帯は、表面及び100m深には分布がみられなかった。
図1 水温の分布(令和3年1月25~26日)
図2 水温の分布(令和2年2月7~13日)
2. 平年偏差(図3)
1)本県沿岸10海里以内は、表面では県中部沖で1~4℃程度低めのほかは平年並みであった。100m深では県中部沖が1~2℃程度低めのほかは平年並みであった。
2)表面水温は、県北部沖20~30海里から県中部沖5~10海里で3~4℃程度低め、県南部沖30~50海里で3~5℃程度低めであった。
3)100m深水温は、県北部沖20~30海里及び県中部沖から県南部沖の40~50海里で2~3℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4。別表はPDF版に掲載。)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~9℃台、トドヶ埼定線で3~8℃台、尾埼定線で5~8℃台、椿島定線で8~10℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線の20~30海里の表層から300m以深まで分布していた。トドヶ埼定線では5~10海里の75m以浅及び10~20海里の200m以深、30~50海里の150m以深に分布していた。尾埼定線では30海里及び50海里のごく表層と、20~50海里の150m以深に分布していた。椿島定線では40海里の表層と40~50海里の150m以深に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、椿島定線の10海里の50m以浅に分布がみられた。
図4 水温の鉛直分布(令和3年1月25~26日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される2月の水温は、100m深は県南部でやや低め、各0海里定点の10m深は全ての定点でやや低め
1予測時期
・2月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。